２００４年アテネ五輪の自転車男子チームスプリントで銀メダリストの長塚智広（３６）＝茨城・８１期・Ｓ１＝が現役引退の意向を固めたことが２７日、分かった。理由などについて長塚は「会見で答えますので」と話すにとどまった。２８日に都内で記者会見を行う。

　茨城・取手一高出身で、１９９８年に競輪デビューした。五輪は００年シドニー大会から３大会連続で出場。爆発的なダッシュ力を武器とし、アテネ五輪では伏見俊昭、井上昌己と組んだチームスプリントで五輪の日本の自転車では過去最高となる銀メダルに輝いた。０９年には茨城県知事選に立候補するなど、政界転身を図ったこともあった。選手会の脱会騒動で混乱を招いたとして、昨年５月から１年間の自粛欠場期間中だった。