【京都牝馬S】エレガント鮮やか逃走V

 「京都牝馬S・G3」(24日、京都)

 西日に照らされた淀のターフを、華麗に駆け抜けたのは9番人気のケイアイエレガント。鮮やかな逃走劇で後続の追撃を振り切り、3連単286万馬券を演出した。84年のグレード制導入後、レース史上初となる関東馬による1~3着独占。3頭ともに人気薄の伏兵だった。

 巧みな手綱さばきでVへエスコートした内田博は「主張する馬がいなかったのでハナへ。いいリズムで運べた。直線平たんなので、早めに吹かしても我慢できると思った。最後まで頑張ってくれたね」と誇らしげな笑みを浮かべた。

 鞍上は昨年8月31日の落馬事故で左手尺骨遠位骨折に見舞われて戦線を離脱。11月8日の復帰後初の重賞制覇となった。「タイミングがあれば、どこかで勝てるとは思っていた。こないだ(先週の京成杯・クルーガー=3着)も惜しかったしね。そのうち順番が回ってくると」。ベテランは勝利の味をかみしめる。

 賞金を加算したことで今後の針路も見えてきた。中山競馬場の場内モニターで愛馬の激走を見届けた尾形充師は「結果が出なければオープン特別回りも考えていたが、ヴィクトリアマイル(5月17日・東京)を目指さないわけにはいかない」と高らかにG1獲りを宣言。昨年6着に敗れた舞台でリベンジを果たす構えだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス