【朝日杯FS】アッシュ華麗なる戴冠だ
「朝日杯FS・G1」(21日、阪神)
目指すは3きょうだいG1制覇だ-。G1・6勝オルフェーヴル、同3勝ドリームジャーニーを全兄に持つアッシュゴールドが、2歳王者決定戦にスタンバイ。良血馬が06年の朝日杯フューチュリティSを制したドリームジャーニーに続いて、きょうだいVを決める。
群雄割拠の勢力図を一気に塗り替えるべく、期待の血統馬が2歳王者決定戦に駒を進めてきた。アッシュゴールドがトレードマークの栗毛の馬体を躍らせ、師走の仁川で存在感を示す。
史上2例目の3きょうだいG1制覇が懸かる一戦だ。史上7頭目のクラシック3冠馬にしてG1・6勝を挙げたオルフェーヴル、06年朝日杯FSの覇者でG1・3勝をマークしたドリームジャーニーの全弟にあたる。池江師は「ジャーニーはやや晩成型だったし、オルフェの2歳のころはまだまだだったからね。アッシュは成長度、完成度としては早い方」とタイトル奪取へ期待を膨らませた。
手綱を握るのはもちろんこの人。偉大な兄たちの主戦を務めた池添だ。栗東坂路で行われた1週前追い切りを満足そうに振り返る。「動きは良かったですよ。序盤は力んでいたが、仕掛けてからはいい反応。体がしっかりとして芯が入った感じですね」。力強いフットワークを繰り出し、4F54秒7をマークした。ゴールスキー(7歳オープン)にあっさり0秒5先着。ダート重賞を制した古馬を子ども扱いにした。
「良くなるのは来年以降だろうけど、今の時点でも期待が持てる。ヤンチャな面は…まだこの時期だから。年を取って、落ち着きが出てくれれば」と秘めた素質の高さを感じ取っている。
激しい気性、非凡な決め脚は兄譲りだ。前走のデイリー杯2歳Sは半馬身差の2着に終わったが、前有利な流れを、上がり3F33秒6の豪脚で猛追。見せ場をつくった。
「かわせるかな、と思ったが、勝ち馬がしぶとかった。ただ、道中は我慢していましたしね。今回もいかにリズム良く走らせられるか。阪神の千六は(昨年までの舞台だった)中山に比べてまぎれがない。同じ時期のオルフェよりも走っているし、楽しみです」と池添は武者震い。ここぞという場面で勝負強さを発揮する鞍上が、こん身の手綱さばきで世代の頂点へと導く。

