【マイルCS】ロゴタイプ躍動感戻った
「マイルCS・G1」(23日、京都)
輝きをここで取り戻したい。12年に朝日杯FSを制し、13年の皐月賞ではレコードV。その後は6戦未勝利と不本意な結果に終わっているロゴタイプが、復活へ向けて5枠10番から発進する。06年には同じ関東馬のダイワメジャーが戴冠に至った黄色帽。「いいんじゃないですか。この馬はどんな競馬でもできる」と田中剛師は21日、静かにうなずいた。
一から足元を見つめ直し、この一戦へ備えてきた。「普段の運動など、基礎からやり直すつもりで仕上げてきました」と語る。追い切りでは上手に首を使い、本来の躍動感は確実に戻っている。「1週前追い切りから気合をつけるようにして、今は遊ぶ面も解消されました」。心身とも満足できるレベルに達し、トレーナーの表情は自然と緩む。
マイルは2戦2勝と負け知らず。2歳時のベゴニア賞をレコードで駆け抜けるなど、時計勝負への対応力は高い。京都の高速ターフでさらにパフォーマンスが向上する可能性は十分だろう。「京都は初めてなので金曜に(美浦を)出発して土曜はスクーリングをやります」と万全の態勢で大一番に臨む構えだ。
「あらためてロゴタイプの名前を広めたい」。群雄割拠のマイル路線へ矛先を向けてきたクラシックホースが、その底力を見せつける。