「スプリンターズＳ・Ｇ１」（５日、新潟）

　豪州遠征明けでも態勢に狂いはない。ハナズゴールは９月１２日に放牧先から直接新潟へ入厩。１日の最終追い切りはダートを単走で４Ｆ５２秒８‐３７秒２‐１２秒７を記録し、キビキビと駆け抜けた。早くから秋初戦はここに決定。加藤和師は「ほぼ馬なりでいい動き。思った以上の仕上がりです」と満足そうに語った。

　大外一気に末脚をさく裂させ、前走のオールエージドＳで念願のＧ１初制覇。ただ当時は８頭立てで、フルゲートの今回はどうさばくかが鍵だ。「馬込みに入ると燃え過ぎる。正攻法の競馬はできないが、１２００メートルなら、ばらけるだろう。自分のペースとリズムを守り、展開が向けば勝つ力はあると思う」。滞在効果と合わせて、一発の魅力は十分だ。