【きさらぎ賞】小牧ルパンで3兄弟Vだ

 「きさらぎ賞・G3」(9日、京都)

 ゆかりの血統で初タイトルを狙う。サトノルパンは、異父兄に重賞4勝のクラレント、同2勝のリディルを持つ良血馬。コンビを組む小牧太騎手(46)は、兄2頭を重賞初制覇へと導いている。兄弟の癖を知り尽くすベテランが3兄弟重賞Vに挑む。

 デビュー3戦目で初勝利を挙げたばかりのサトノルパンが、果敢に重賞にアタックする。異父兄クラレント、リディルが重賞初Vを飾った淀でタイトル奪取に挑む。

 新馬戦からコンビを組む小牧は「折り合いだけやね。あとはどこまで差してこられるか。ここでどんなものか分かると思う。腕試しやね」と期待を込める。

 前走が圧巻だった。未勝利戦とはいえ、4角13番手と絶望的な位置取り。そこからメンバー最速の上がり3F34秒3の末脚を繰り出し、3馬身半差で制した。「この前は強かった。手応えもそうだし、反応が違った」と振り返る。今回、距離が1F延長されることには「正直、ちょっと長いとは思う。折り合いひとつやね」と克服を願う。

 これまで異父兄のクラレント、リディルを重賞初制覇へと導いている。「(性格は)リディルタイプやね。すごく真面目。走り方はディープ(インパクト)っぽい。小柄で軽い走りをする」と分析する。

 3戦全て小牧に騎乗を依頼している村山師は「この兄弟の特徴を知ってくれていますからね」と全幅の信頼を置く。

 東京新聞杯に出走するクラレントとともに勝利すれば、史上初の兄弟同日平地重賞Vとなる。小牧は「いいものを持っているのは間違いない。ある程度(ペースが)流れてくれれば。この馬で大きいところに行きたいね」と力を込めた。

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