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【宝塚記念】ジェンティル牡馬一掃リハ

2013年6月20日

 栗東坂路を駆け上がるジェンティルドンナ(撮影・石湯恒介)

 栗東坂路を駆け上がるジェンティルドンナ(撮影・石湯恒介)

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 ボリュームを増した馬体が力強く躍動する。スタートの1Fこそゆったりと入ったが、残り3Fから一気にペースアップ。リズミカルなフットワークを繰り出し、鞍上の合図に応えて鋭くしまいを伸ばした。計時した4F51秒8‐37秒7‐12秒3に、騎乗した井上助手は「3F目が少し速くなったけど、馬場が適度に締まっていたこともあるし、馬も無理したというわけではない。楽にスーッと上がっていきました」と納得の笑み。動きを見守った石坂師も「上々だったと思う。体調的にも何の不安もない」と仕上がりの良さに胸を張った。

 昨秋の牝馬3冠達成後はジャパンCでオルフェーヴルを撃破。返す刀で挑んだ前走のドバイシーマクラシックは2着に終わったものの、勝ったセントニコラスアビーは11年BCターフなど海外G1・6勝を誇る猛者。初の海外遠征、初のナイター競馬で強豪牡馬に食い下がったのだから、決して評価を落とした敗戦ではないだろう。「(ドバイでは)テンションが高いわけではなかったが、精神状態が違いましたからね。慣れた日本なら平常心に近い気持ちで走れるはず」と指揮官は国内復帰初戦に自信たっぷり。「体重は470キロ台(昨秋のジャパンC勝利時は460キロで出走)。それも、しっかりと調教をやってきてのもの。今回の競馬を通して成長を感じることができると思う」。経験を積み、さらなる進化を遂げた姿をアピールしたい考えだ。

 ファン投票は第3位。回避した1位オルフェーヴルとの再戦はお預けとなったものの、5万3738票の思いにきっちりと応えたいところだろう。凱旋門賞(10月6日、ロンシャン)参戦については流動的ながら、今回の結果次第では有力な選択肢となるかもしれない。「いつも強い相手と競馬をしてきたし、これから先もずっと強い相手とやっていく。今回も自分の競馬をするだけですね」。05年スイープトウショウ以来、8年ぶり3頭目の牝馬Vへ‐。まずは再び国内を制圧し、上半期の主役の座を奪い取ってみせる。

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