【高松宮記念】フィフス戸崎圭で一発

 「高松宮記念・G1」(24日、中京)

 フィフスペトルが戸崎圭と新コンビを結成する。近走は低迷しているが、G1・2着2回の実績が示すとおり、能力的には引けを取らない。中央移籍後、快進撃を続ける剛腕の感触も良好で、大駆けムードが漂う。

 まだ終わっていない‐。一昨年のマイルCS2着以降、精彩を欠いているフィフスペトルが、南関東出身の剛腕新人を鞍上に迎えて復活を懸ける。1週前追い切りで初めて手綱を取った戸崎圭は「素直な馬で、どんな競馬でもできそうです」と手応え十分の様子。“相方”の悲願のG1制覇、そして自身のJRA移籍後初のG1勝利へ野心満々だ。

 強風にあおられ、首を上げてしまう馬が続出した13日の美浦W。そんな悪条件下も、この人馬には関係なかった。タンゴグラチア(古馬500万)の後方でピタリと折り合い、直線インから猛追。迫力満点に末脚を伸ばし、ゴール前できっちりとらえてフィニッシュした。「風が強くて走りづらかったけど、動きには余裕があった」と戸崎圭。直前追い切りも自らがまたがって感触を確かめる予定だ。

 前走の阪神C9着後は放牧でリフレッシュ。陣営は復調気配を十分に感じている様子で、「1週前の動きはかなり良かったし、いい状態で出せそう」と加藤征師。さらに「1200メートルのG1でも通用するだけの適性はある。あまり時計が速くならない中京コースもいい」と自信の口ぶりだ。

 鞍上は今月2日の中央デビュー後、早くも10勝をマークするなど好調だが、重賞では先のフラワーCの2着が最高。「馬の雰囲気はすごくいいし、僕が頑張らないと」と戸崎。ここまでG1で2着2回のフィフスペトルが、剛腕の手綱で一発を狙う。

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