いろんな人の心に響いたということがうれしい

 朝ドラ「舞いあがれ!」が先日、クランクアップしました。

 オンエアが続いているので、まだ終わった実感はあまり湧いていませんが、僕が演じたヒロインの兄・悠人が、仏壇の前で亡き父・浩太(高橋克典さん)への感情が爆発するシーンでは、大きな反響をいただきました。ありがたい限りです。

 あの場面は、台本を読んだときから涙腺が刺激されて…。ケンカしたまま亡くなってしまった親父の思いを日記を通して知って、ダムが決壊したように感情が一気にあふれ出しました。

 正直なところ、自分自身の人生とオーバーラップする部分もありました。僕も親を早くに亡くしていたから、もっとやってあげたかったこともあったし、もちろんケンカしてる残像もある。何でもっと優しくできひんかったんやろっていう心残りもあるし…。弟には「兄ちゃんは親孝行してあげられた方やで」って言われたけど、親が亡くなるって絶対、後悔がある。

 もう一つ、悠人が母・めぐみ(永作博美さん)と舞(福原遥さん)と3人で、親父の思い出の味としてカレーを食べたシーンが好きです。スッキリと力が抜けた感じで演じることができました。

 カレーが食べたいと言った悠人の気持ち、何か理解できるんです。自分も、オカンの料理でそういうのがあって。うちはコンソメスープやったけど、おいしい言うたらいっつも同じのを作って、毎日出てきた(笑)。今、あのコンソメスープ飲みたいなっていう気持ち、すごく分かるし。

 でも、素晴らしいのは、僕の演技ではなく、桑原亮子さんが書かれた脚本です。描かれた通りに、僕は演じただけ。そして、スタッフさんたちが丁寧に悠人を作ってきてくださって、それがいろんな人の心に響いたということがうれしいです。

 そうそう、この間、偶然、克典さんにサウナで会いました。びっくりした!居合わせたおっちゃんが朝ドラファンの人で、めっちゃ喜んでた(笑)。

 さて、4月からドラマ「帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし」がスタートします。続編ということで、皆さんのお声があったからこそなので素直にうれしい。この間、コタロー役の川原瑛都君(9)と久しぶりに会いました。ちょっと大きくなっていて、若干、声も変わっていたかな?瑛都もいろんなドラマで経験を積んでいるし、お芝居でその成長を感じるんかなと思ってる。2人の新しい化学反応を楽しみにしていただけたらと思います。

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