覚せい剤所持容疑で逮捕された元プロ野球選手清原和博容疑者（４８）が、密売人とみられる小林和之容疑者（４５）＝営利目的譲り渡し容疑で逮捕＝と接触する様子が防犯カメラに複数回写っていたことが１７日、捜査関係者への取材で分かった。

　清原容疑者が４０代の知人男性の紹介で小林容疑者と知り合い、遅くとも３年前から付き合いがあったとみられることも関係者への取材で判明。２人は過去に何度か群馬、栃木両県で接触しており、警視庁は覚せい剤の売買を繰り返していたとみて調べている。１７日午前、小林容疑者を送検した。

　捜査関係者によると、警視庁は遅くとも１年前から、２人が多い時で月に複数回のペースで接触しているのを確認。群馬県のコンビニなどの防犯カメラには、小林容疑者が清原容疑者の車に近づき、袋のようなものを手渡す様子が写っていたという。

　また、関係者によると、清原容疑者は群馬県みどり市の小林容疑者宅を複数回訪れ、自らのサイン入りバットをプレゼントするなどしていた。

　小林容疑者の逮捕容疑は１月３１日夜、同県太田市のコンビニ駐車場に止めた清原容疑者の車内で、覚せい剤約０・２グラムを４万円で譲り渡した疑い。「全く知りません」と容疑を否認している。