恥ずかしかったなぁ、お下がりの服。私の上は兄、男だから。

　男ものの兄のおさがり服しかなかったのですよ。前チャックのついたズボンをいつも履（は）かされていました。小学校にあがる前くらいまでね。髪型も刈り上げのベリーショート。「私は女の子です！」と主張しても信じてもらえなかった。

　父がカメラが好きで写真をよく撮っていた。写真を撮られる時はどこから仕入れたのかスカートを履いている写真も残っているのですが、なぜかスカートからズロースがはみ出している。だぶだぶのズロースを履かされていたのである。写真のはみ出し方をみると、大人用にも見える…（笑）誰のズロースだ！誰かのお下がりのズロースを私は履かされていたのだ…。ばあちゃんのしか考えられないなぁ（笑）。一生残る写真だし、女の子だし、せっかくスカートを着せてくれたのだから、めくりあげて見えないようにしてほしかったなぁズロース（笑）。

　そういえばさっきからズロースズロースと私は連呼していますが…、皆さんズロースってどんなものかご存じですか？第二次世界大戦後のメリヤス製のズロースがスタンダードな下着として日本に普及。パンティ、ショーツ、ブルマーとはまたちょっと違う。ルーズフィットで横サイドが長めはき込みが深いものを指します。言葉ではわかりにくいと思いますのでズロースがはみ出している写真を添付しておきます（笑）

　着る洋服ってその子の個性を引き出して人格形成に大切な一つの要素だと思いますが、小さいお子さんを子育て中のお母さまどうしで、お洋服や遊具をお下がりでうまく活用されているのはとてもすてきだと私は思います。

　うちの母もねー、家の中だけで解決しようとしないで（兄のお下がり）近所の女の子からお下がりを譲ってもらってほしかったな（笑）。