ハンクス、がん患者を餌食にする者を非難

 トム・ハンクスが病人を餌食にする医療関係者を非難した。妻リタ・ウィルソンが昨年12月に乳がんと診断されたトムは、奇跡の治療法と称して誤った希望を患者に持たせる自称専門家たちの数に驚愕しているそうで、「おかしな話だよ。がんを告白するとすぐにおかしな反響があるんだ」「一定の病気、特にがんを患っているとそれを獲物にしようとする哲学があるみたいなんだ。その人たちから何とかお金を巻き上げようと、化学的に何らかの根拠がある可能性もある治療法を勧めてきたりする人もいれば、ただのお金稼ぎのために完全なはったりをかましたりする人もいるわけさ」「グーグルで『がん』って検索してみてよ。『桃の種を食べる』とかから『ボリビアのこの病院に行けば治る!』とかまで色々出てくるから」「そういうくだらないのがひたすら出てくるから驚かされるよ。こういうこと全てがすでにある困難に上乗せされるんだ。僕たちは幸運にも医療費を支払う余裕があるけど、間違った希望を取り扱って販売している人達がいるなんてひどいね」と強く非難した。

 そんなトムは妻リタが両側乳房切除術や復元手術などを含めた治療を受けている姿を目にするのがとても辛いとしながらも、その厳しい状況を乗り越えているリタを誇りに思っているようだ。News.com.auのインタビューでトムは「こういう状況になると自分が唯一できることと言えば、他のことを全て放り投げてそこに注意を払うってことなんだ。がんっていうのは僕らみんなが知っている通り健康上の危機なわけで、どんな風に取り組もうとも、その情報を胸に刻むことは勇敢なことだし、それに『つまりはこういうこと。乳がんなの!』って言うことも勇敢だよね」「9カ月間の治療を経て、やっと終わったんだ。僕が言えることは妻に神のご加護を、そして、その勇気に神のご加護をってことだけだよ」と語った。(BANG Media International)

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