五郎丸が主役!旬な男に報道陣が大挙

 ラグビー日本代表で活躍した五郎丸歩選手(29)=ヤマハ発動機=が28日、都内で、映画「トランスポーター イグニション」の大ヒット記念舞台あいさつに、日本版主題歌を担当したEXILEのSHOKICHI(30)と登壇。司会者の“むちゃぶり”にもひるむことなく笑いを誘うなど、堂々のデビューを飾った。時の人の芸能イベント初出演に、報道陣も多数詰めかけ、配給会社は“五郎丸特需”に驚きを隠せなかった。

 “アウェー”での初陣に「試合より緊張しますね」と漏らした五郎丸選手だったが、国際舞台で鍛えられた精神力は健在だった。

 映画は、車で依頼品を届ける運び屋が主人公の人気シリーズ4作目。過去作品をすべて見ているシリーズの大ファンという五郎丸選手は、“火を付ける”を意味するサブタイトルから(1)日本人の心に火を付け(2)ボールを目的地に運び(3)仕事上のルール=ルーティンを持つ男として、白羽の矢が立った。

 五郎丸選手といえば、キック前のルーティン“祈りのポーズ”が代名詞。司会者から「精神統一しました?」と聞かれ、一度は「はい?」と聞き返したが「してないですね」とキッパリ。観客の前でポーズを披露することもなかったが、ルーティンについて「あのポーズに意味はなく、自分でブレない時間を作り出すことが本質。ここ4年でしっかり作り上げた感じです」と秘話も明かした。

 司会者から「ラグビーに取り入れたいアクションはありました?」など無茶ぶりの“タックル”もあったが、「退場になっちゃうので、ルールにのっとってやりたい」と軽妙に回答するなど、“デビュー戦”を堂々とこなした。

 劇場には記者50人、ムービーカメラ15台が集まる人気ぶり。イベント後の個別取材にも民放4局6番組が押し寄せ、配給元は「近年まれに見るイベントです。出演者でもないのに」と、時の人の勢いに目を丸くしていた。

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