旧統一教会 元信者のジャーナリスト きっかけは「バレーボール」だった

 旧統一教会(世界平和統一家庭連合に改称)の信者だったジャーナリスト・多田文明氏が14日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」に出演し、勧誘の手口などを赤裸々に語った。安倍晋三元首相を銃撃し、殺人容疑で逮捕された山上徹也容疑者が、自身の母親が同団体に入信し、多額の借金苦に陥ったことで、同団体に恨みを持ち、安倍氏が同団体と関係性があると思い、犯行に及んだことを供述。同団体の実体に注目が集まっている。

 多田氏は1987年から96年まで信者として活動していた。入信のきっかけは「バレーボール」と説明。大学4年生だった87年に友人から「バレーボールに来ないか?」と誘われ、行ってみると参加者全員が信者だったという。終了後に「自己啓発の勉強」に誘われ、見せられたビデオが統一教会の教義だった。

 「聖書の勉強をするサークル」と説明され、疑問を抱いたが「これからは国際情勢も知るべき。世界で一番読まれている本は聖書なんだよ」などと言われ、納得してしまったという。その後、信者となり強引な勧誘なども行った。

 多田氏は「やめるきっかけは家族だった」と回顧。山上容疑者について「彼の場合は家族に相談しようとしても、お母さんが信者ですよね。ですので相談する場所がない」と同情し、全国霊感商法対策弁護士連絡会などにコンタクトを取っていればと悔やんだ。

 多田氏自身は親族を会員にしようと会った時に、涙する姿を見て「こんなに苦しめてたのか」と気づいたという。「教会に入れば家族は幸せになると思っていた、教義で。ところがそうではなかった。逆に不幸にしていた、悲しませていた、これが現実だった。それで統一教会の言葉の矛盾に気づいた」と説明。家族の思いが脱会につながったとした。

 多田氏は家族が問題などを抱えていた場合は、対策弁護士会などに相談することを勧めた。直接乗り込むようなことをすると「逆に入信させようということもしてくる」と注意喚起。MCの宮根誠司は「第三者というか、広く見てくれる人にいつで会えるかって大事ですよね」と真剣に語った。

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