関西のお笑い界の重鎮、森会長を非難「前世紀の遺物」

 人気落語家・桂南光が6日、読売テレビ「あさパラ!」に出演。東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の発言を巡り「謝罪会見、謝罪してない。本当に謝罪するなら正面切ってちゃんと言葉を尽くして言うべき。嫌々やっているから紙に書いたものを読んでる」と不満を募らせた。

 森会長が“失言王”と呼ばれることに「失言するのは当たり前という世間が間違っている」とバッサリ。「かつて大阪に対して失礼なこと言ってから、許してない」と、1988年に「大阪は痰ツボ。金儲けだけを考えて、公共心のない汚い町」との発言を、いまも忘れていないことを明かした。

 会見も「気が入ってない。記者の質問にもだんだん傲慢(ごうまん)になってきたでしょ」と切り捨てた。さらに「前世紀の遺物。今日中に辞めてください」と語気を強めた。

 さらに南光の不満は政治家全般に飛び火。「政治家は商売でない。われわれの公僕でしょ。われわれが頼んで、やってもらっているわけじゃない。『国民のために』という人は、8割5分もいません。結局権力とお金が入ってくる。そうなると人間が変わる。ほとんど悪く変わる」と一気にまくし立てた。そうした政治家を「実際、知ってます…死んでしまいましたが。志を持って、ごっつええ人やったのに。政治家になったら、だんだん…『こんにゃく』やら『レンガ』をもらって、裏の金を手にするんですよ」と唇をとがらせた。

 MCのハイヒール・リンゴは「『こんにゃく』って1000万?100万ですか?」と、いわゆる“隠語”に思わず反応。だが南光は「いや、政治家じゃないからわからない」と、敢えて説明は避けた。その一方で、「でも秘書に会うのにも『こんにゃく』いるのよ」と断罪していた。

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