ストーンズ、「ロックンロール・サーカス」4Kレストア版を6月リリース

 英国出身の世界的ロックバンド、ザ・ローリング・ストーンズが1968年に撮影した伝説的なTVプログラム「ロックンロール・サーカス」の4Kレストア版とサウンドトラック・アルバムが6月にリリースされることが、平成から令和に元号が変わると同時に発表された。北米では6月7日に、インターナショナル盤は同28日に発売される。

 「ロックンロール・サーカス」は68年12月、2日間にわたってロンドン北部のTVスタジオで撮影された。サーカスのテント小屋を模したセットが組まれ、監督は「レット・イット・ビー」のマイケル・リンゼイ・ホッグ、撮影は「レット・イット・ビー」、「ワン・プラス・ワン」のトニー・リッチモンドが担当している。

 出演は番組ホストでもあるストーンズの他にザ・フー、ジェスロ・タル、タジ・マハール、マリアンヌ・フェイスフル、オノ・ヨーコ、そしてこのショーのために結成されたスーパー・グループ「ザ・ダーティ・マック」(ジョン・レノン、キース・リチャーズ、エリック・クラプトン、ミッチ・ミッチェル)という豪華さだ。

 当初はストーンズの当時のニューアルバム「ベガーズ・バンケット」のプロモーションの一環としてBBCで放送されることになっていたが、ブライアン・ジョーンズの脱退と急死という非常事態を受け白紙に。その後28年間、お蔵入りとなっていたが、90年代にVHSとCDでリリースされている。

 今回のレストア版はブルーレイ、DVD、デジタル・ダウンロードで発売。ブルーレイ、DVD、サントラCD2枚と、デヴィッド・ダルトンのエッセイやマイケル・ランドルフ撮影の写真などが掲載された44ページの豪華ブックレットで構成されたリミテッド・デラックス・エディションも発売される。

 特典も充実しており、ザ・フーのピート・タウンゼントのインタビューやダーティ・マックの「ヤー・ブルース」(テイク2)、タジ・マハールの3曲、ジュリアス・カッチェンの3曲、ミックやジョン、ヨーコらが登場するバックステージの映像、ミック、ジェスロ・タルのイアン・アンダーソン、タジ・マハール、ヨーコ、ビル・ワイマン、キース、監督と撮影監督のコメンタリーなどが収録される。

 サントラ盤は完全未発表だったダーティ・マックによるビートルズの「レヴォリューション」など9曲のボーナストラックを含む全28曲を収録し、2枚組の他、初めてアナログ盤でもリリース(LP3枚組)される。

 キースは「まったくすごい撮影だった。36時間かそこら続いたんじゃなかったかな…全部覚えているわけじゃない。終わりの方になると特に記憶は曖昧なんだが…だけど楽しかったよ…観客は2組いた。1組は疲弊して、途中で入れ替えた…本当に素晴らしい体験だった」と回想。伝説的なショーの全貌が、ついに明らかになる。

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