東日本大震災から6年 避難の被災者進まぬ帰還
最大震度7を観測し、福島、宮城、岩手などで約2万1千人の犠牲者を出した東日本大震災は11日、発生6年の日を迎えた。東京電力福島第1原発事故の影響もあり、避難者は依然、全都道府県で約12万3千人に上る。午後には政府主催の追悼式に安倍晋三首相らが参列。発生時刻の午後2時46分を中心に犠牲者へ祈りがささげられた。
岩手、宮城、福島の3県ではこの日、県警などが不明者の手掛かりを求め沿岸部を集中捜索した。31人が行方不明の福島県浪江町では、馬場有町長が「家族の元に早く返していただくよう、力をお借りしたい」と訴えた。
福島市の仮設住宅に住む叶谷正子さん(57)は、原発事故で全域が避難区域の浪江町から避難した。「慣れたくなかった仮設暮らしにも慣れてしまった」。帰還を断念し、同県相馬市に移る予定で「再び一から近所付き合いを始めなくてはいけない。不安だし、しんどい」と涙を浮かべた。
震災の死者は1万5893人、行方不明者は2553人。避難後の体調悪化などによる震災関連死は3523人に上る。3県では今も約3万3千人がプレハブ仮設住宅に暮らす。福島県の飯舘村など4町村では3月末~4月、放射線量が高い帰還困難区域を除き避難指示が解除されるが、帰還がどこまで進むか未知数だ。
