根津甚八さん死去 “生みの親”の唐十郎は絶句

 大河ドラマ「黄金の日日」や映画「影武者」などに出演し、俳優として活躍した根津甚八(ねづ・じんぱち、本名透=とおる)さんが29日昼、肺炎のため、東京都内の病院で死去した。69歳。山梨県出身。01年に右眼下直筋肥大を発症するなど体調を崩し、近年は入退院を繰り返していた。2010年に俳優を引退。盟友・石井隆監督(70)のために1作限りで復帰した15年公開の映画「GONIN サーガ」が遺作となった。故人の遺志により、葬儀は近親者のみの密葬を執り行う。

 根津さんが俳優としての第一歩を踏み出した劇団の状況劇場を主宰していた唐十郎(76)は訃報に絶句したという。劇団唐組の関係者が明かした。唐は2012年5月に転倒して頭部を強打。外傷性脳内血腫と脳挫傷と診断され、リハビリを続けている。コメントは発表しなかったが、“俳優・根津甚八”の生みの親とも言える立場なだけに衝撃を隠せない様子だったという。

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