SMAP 紅白出ない 解散前ラスト唱ならず…NHKは企画枠での交渉継続

 大みそかの「第67回NHK紅白歌合戦」(総合、後7・15)に年内で解散が決まっている5人組グループSMAPが出場しないことが23日、分かった。一方、人気デュオ・KinKi Kidsはデビュー20年目の節目で初出場することが決まった。CMで浦島太郎として歌唱した桐谷健太(36)、THE YELLOW MONKEY、RADWIMPS、女性演歌歌手の市川由紀乃(40)らも初めて晴れ舞台を踏む。出場歌手は24日に発表され、初出場組の多くは東京・渋谷の同局で会見を行う。

 デビュー年の91年からのべ23回出場、大トリを含めトリを6回務めた国民的グループが“最後の舞台”への出場を見送った。

 5人の気持ちを一つにまとめるのは難しかったようだ。NHKの籾井勝人会長(73)が説得のため、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(85)に対し直接出馬の意向を示すなど、総力を結集して出場に向けての動きが高まっていたが、最後まで交渉は難航。ジャニー氏が25周年記念ライブ開催を打診しても、メンバーが首を縦に振らなかったように、紅白へ5人の気持ちは一致しなかったとみられる。

 今年の紅白出場はもともと厳しい道のりだった。01年はメンバー稲垣吾郎(42)の謹慎、04年はシングル発売がなく、コンサートも未開催だったことから紅白を辞退。今年も04年同様、シングル発売、コンサートはなく、今夏の民放歌特番もパフォーマンス出来る状況にないと出演を見送った。関係者からも「紅白だけ出演、というのは難しいのでは」と声が上がり、自身3度目の紅白出場辞退は濃厚だった。

 “紅白の顔”とも言える5人は、03年に紅白史上初となるグループとして大トリを務め、出場者別で瞬間最高視聴率57・1%(関東地区)を記録した。メンバーの中居正広(44)が25歳だった97年に紅白初司会を務め、通算6度も大役を務めるなど紅白とは縁は深かった。

 出場者リストに名を連ねることはなかったが、企画枠での出演へ、NHKは交渉を続ける。13年に紅白卒業宣言していた演歌歌手・北島三郎(80)が紅組・白組の枠を超えた“究極の大トリ”として紅白卒業を飾ったようなサプライズで出演を呼びかける意向だ。

 SMAPのラスト舞台は現時点で、5人が唯一レギュラー出演するフジテレビ系「SMAP×SMAP」(月曜、後10・00)に絞られた。放送20周年を迎えたスマスマは月曜最終週となる12月26日での最終回が有力。「世界に一つだけの花」「らいおんハート」「夜空ノムコウ」などミリオンを達成したヒット曲を始め、名曲の数々を5人が生で歌う姿が期待される。

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