メリル・ストリープ、大統領選「早く済んでほしい」

 米国を代表する大女優メリル・ストリープ(67)が24日、東京・六本木アカデミーヒルズで行われた主演映画「マダム・フローレンス!夢見るふたり」(12月1日公開)の会見に出席した。来日は昨年3月の映画「イントゥ・ザ・ウッズ」の会見以来となる。

 映画はきょう25日に開幕する東京国際映画祭のオープニング作品。ストリープは、絶世の音痴ながらソプラノ歌手を夢見て、音楽の殿堂カーネギー・ホールを満員にした実在の女性フローレンス・フォスター・ジェンキンスを演じる。

 ストリープは「スティーブン・フリアーズ監督も(共演の)ヒュー・グラントも仕事で忙しくて、私だけヒマなので日本に来られました」と大女優ジョーク。前日は京都を訪れたといい、「アメリカの豆腐は一種類ですが、レストランに行ったらありとあらゆる種類の豆腐があってビックリしました。ファンタスティック!」と、豆腐料理に驚嘆したエピソードを披露した。

 絶世の音痴の役だが、ストリープ自身は「ミュージック・オブ・ハート」「マンマ・ミーア!」「幸せをつかむ歌」など音楽映画はお手の物。「私も歌手になりたいという夢をいまだに追っていますが、うまくない。でも努力しています」というジョークも交えつつ、「今回のため、実際にオペラのコーチを付けて2カ月トレーニングしました。アリアがきちんと歌えるようにまずはトレーニングして、最後の2週間で音程を外す特訓を受けました」と、役作りの過程を明かした。

 映画ではグラント演じる夫シンクレア・ベイフィールドとの夫婦愛も見どころで、自身の夫について「夫婦円満なのは全く彼のおかげです。とても理解ある人で。彼はアーティストなので、それが助かるところ。他の職業の人なら難しかったかも。役に固執していたり、雰囲気が変わったり、何かにつながりを持ってやることを、彼はよく分かっています」とおのろけ。

 その上で「映画のフローレンスとベイフィールドもそういう共通点があります。二人は何かしら芸術にかかわっていたいという夢を一緒に見ていたから、一緒にいられたんだと思います」と、映画へとつなげる巧みな話術を見せた。

 また、民主党のヒラリー・クリントン候補と共和党のドナルド・トランプ候補が中傷合戦を繰り広げている米大統領選について、クリントン候補を支持しているストリープではあるが「みんな重荷に思っていて、早く済んでほしいと思っています」と、米国民の本音を代弁していた。

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