芳根京子 黄金世代の『別品』へ…朝ドラ主役から「自分らしくよじ登る」

 さわやかな笑顔が魅力の芳根京子=東京・NHK(撮影・開出牧)
 笑顔でインタビューに応じる芳根京子
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 NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」(月~土曜、前8・00)でヒロインを演じる女優・芳根京子(19)がこのほど、デイリースポーツなどのインタビューに応じた。同世代にライバル女優がひしめく中でつかんだ朝ドラの主役。芳根は「自分らしくよじ登っていきたい」と“戦国時代”を勝ち抜く意気込みを語った。

 4度目の挑戦で、念願の朝ドラ主役を手にした芳根。その素顔は、国民的ドラマのヒロインとは思えないほど謙虚だ。撮影の苦労を問われると「大変だなって思う日もありますけど、それ以上にスタッフさんの方がやることが多かったり、寝てなかったり…。ドラマの現場には自分より大変な人がもっともっといると思うので、私は弱音を吐かずに楽しい空気感を作れたらいいなと思って毎日現場にいます」と笑顔で話した。

 芳根が演じる坂東すみれは、神戸に本社を構える子供服メーカー「ファミリア」の創業者の一人である、坂野惇子さんの生涯がモデル。タイトルの「べっぴん」とは「特別な品(別品)」を意味する言葉だ。朝ドラヒロインという“特別”な存在となったことについても「自分が特別とは思っていないです」とキッパリ。あくまで現場全体を見渡し、「お芝居は私だけではできないので、皆さんがいるからできるというチームワークが『べっぴん』だと思っています」と胸を張った。

 “べっぴん集団”の中でも、芳根がとりわけ感銘を受けたのが、ナレーションも担当している女優・菅野美穂(39)の存在だ。菅野は95年後期の「走らんか!」と01年前期の「ちゅらさん」で朝ドラに出演している大先輩。今作はすみれの母親役で、幼少期にしか登場しないため直接の共演はないが、「菅野さんと同じシーンはないんですけど、見学させてもらったときにすごく気持ちが変わりましたね。すみれとして、私が言われた言葉ではないのに、幼いすみれに言ってる言葉なのに、私の心にも響いて、すごくその時から気持ちが変わった気がします」と目を輝かせた。

 穏やかな中にも、女優としての矜持はしっかり持ち合わせている。同世代には広瀬すず(18)、上白石萌音(18)、小芝風花(19)ら、人気、実力ともに注目株がそろう“ゴールデンエージ”の一員だ。芳根は「もちろん、同じ世代の方ってライバルだと思うんですけど、お会いしたことない方が多いので、ライバルと思って見ることはなかなかできなくて」としつつ、「周りを見るよりも、自分が上がらないと…と思うので。そういう世代かもしれないけど、自分が上に上にいけるように、私は私のペースで私らしく上によじ登っていきたいと思います」と宣言した。

 そのためにも、今回の「べっぴんさん」は大きな作品となる。「長期の撮影で、すごく幅広い年齢を演じさせてもらえるというのは、自分にとっても貴重な経験になると思いますし、このチャンスをちゃんと生かせるように頑張っていきたいと思います」と“べっぴん”へ成長していく意欲も口にした。

 今作はNHK大阪放送局の制作で、舞台は神戸。東京出身の芳根にとって大阪暮らしも、1人暮らしも初体験となる。ヒロインに決定後、一番変わったこととして「大阪に引っ越したこと」を挙げた。多忙の中、ついつい洗濯物がたまりがちだというが、「家事は今までやってなかったわけじゃなくて、お料理も大好きだったので、つらくはないですね」とニッコリ。「家に帰って、台本読んでお風呂に入ったら、疲れて寝てしまうという日々が続いてるので…。できるときに眠気と戦って洗濯しようと頑張ってます」と明かした。

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