ボブ・ディラン特需がエライことに 「ノーベル文学賞」決定から一夜

 公演するボブ・ディラン(ロイター=共同)
 タワーレコード渋谷店に設置されたボブ・ディラン特設コーナー
 ジュンク堂書店大阪本店でもボブ・ディランの特設コーナーが設置された
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 13日に今年のノーベル文学賞を受賞した米国のシンガー・ソングライター、ボブ・ディラン(75)のCD受注数が14日、日本国内でも爆発的に増加した。発売元のソニー・ミュージックレーベルズによると、セールスは前日比でなんと100倍。同日の東京株式市場ではソニーの株価が今年度の最高値を記録するなど、早くも随所にノーベル賞の影響が出始めた。

 歴史的快挙から一夜明け、日本でもディランフィーバーが一気に加速した。ソニー・ミュージックレーベルズによると、多くのCDショップでディランの特設コーナーが設けられCDのバックオーダー数は「全アルバム・トータルで2万枚以上」。前日比で100倍にも上る驚異的な数字となった。

 これを受け、同社はCDの増産を決定。全ての作品に満遍なくオーダーが来ている中で、とりわけ07年発売のベスト盤「ディラン・ザ・ベスト」は、軒並み品切れ状態だという。同社は「ボブ・ディランの素晴らしい作品を、まだ知らない人々や若い世代に知ってもらう絶好の機会と考えている。次世代へボブ・ディランの遺産を受け継いでいくために、今後大きなキャンペーンを企画したい」とした。

 また、音楽・映像配信サービス「i-tunes」でのベスト盤のダウンロード数は、前日比で120倍以上を記録。総合チャートではTOP200圏外から8タイトルが、ロックチャートでは13タイトルがランクインした。大手通販サイト「Amazon」でも、ベストセラーランキングでベスト盤が総合3位まで浮上した。

 影響は、CD受注数だけにはとどまらない。傘下企業がディランのCDを販売していることから、ソニーの株価も上昇。前日比11円高の3439円となり、今年の最高値を更新して昨年11月以来の水準に達した。

 CD不況と言われて久しいが、史上初という歌手のノーベル文学賞受賞は音楽業界を活気づかせ、多方面に好影響をもたらしている。

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