梅宮辰夫、12時間に及ぶ大手術 アンナ「父には優しくします」

 父・梅宮辰夫の直筆の図を手に病状を報告する梅宮アンナ=東京都内
 安藤昇さんお別れの会に手押し車で参列した梅宮辰夫=2月
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 俳優の梅宮辰夫(78)が早期の十二指腸乳頭部がんで7月26日に都内の病院で手術したことが7日、明らかになった。長女でタレントの梅宮アンナ(44)が都内で緊急会見を行った。十二指腸と胆のうを全摘出するなど12時間に及ぶ手術は成功。現在は自宅で療養しているが順調に回復し、10月末からドラマ撮影での仕事復帰を予定。アンナは「オレは元気だから騒がないでくれと(父から)伝言をもらった」と笑顔で報告した。

 報道陣150人が集結した会見場に姿を見せたアンナは「父は元気にやっております。一時はどうなるかと思ったけど」と語った。

 梅宮が体調に異変を感じたのは6月中旬。全身のかゆみと白目が黄色くなる黄だんの症状で病院に行き、同24日にがんを告知された。ステージについてアンナは「1と2の間」と説明。7月19日に入院し、同26日に十二指腸と胆のうの全部、すい臓と胃の一部を摘出する12時間に及ぶ大手術を受けた。

 高齢のため長時間の手術に耐えられるかという不安があり、医師には「もしかすると」と宣告され、梅宮はがく然。アンナも「手術室に送り出す時は“もしかしたらバイバイかも”と覚悟した」と当時の心境を明かした。それでも無事成功し、8月11日に退院した。

 アンナによると「今までも九死に一生は何度もあった」。今年2月28日の俳優・安藤昇さんのお別れの会には手押し車を使って参列し、その夜から3月16日まで入院。重度の肺炎と心不全、腎不全などの合併症を併発。医師からは「1日遅かったら助からなかった」と告げられていた。

 74年には睾丸(こうがん)腫瘍と診断され、がん細胞は肺にまで転移していたが、抗がん剤と放射線治療で完治していた。

 今年2度目のピンチを乗り越えた梅宮は「先生も驚くほどの回復ぶり」で現在は自宅療養中。体重は10キロ減ったが、関係者によれば先週はバーベキュー、来週には船で海釣りに出掛ける予定で、10月末からドラマの撮影で仕事復帰する。

 アンナは「家族や孫が心配で、オレはまだ逝けないよ」との梅宮の言葉を紹介。「父には優しくします。親子げんかは今はちょっとお休み」と安心した様子だった。

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