よしもと、ボケ厳禁の違法薬物セミナー

 多数のお笑い芸人を抱えるよしもとクリエイティブ・エージェンシーが24日、東京・新宿で、芸人・タレント約300人、社員約150人を対象に「違法薬物に関する緊急セミナー」を開催した。元プロ野球選手の清原和博容疑者(48)が覚せい剤で逮捕されるなど著名人の薬物事件が相次ぐ世相を反映して、同社のセミナー史上初めて、薬物事件を担当する警視庁組対五課が協力。参加した元プロ野球選手の石井一久氏(42)は清原容疑者に苦言を呈した。

 絶対にボケてはいけないセミナーが開催された。

 長年、法令順守を目的にしたセミナーを定期的に開催してきた同社だが、今回は薬物事件対策のプロ、警視庁組対五課が初めて全面協力。「心に刻みつけるように」と冒頭で担当者からお達しがあった。バンビーノ、佐久間一行といった中堅・若手芸人ら参加者は、違法薬物の危険性などの説明に耳を傾けた。

 終了後、ピスタチオが取材に応じたが、事務所側はコンビの持ち味“白目”を全面禁止。ボケ担当の伊地知大樹(31)は「ここだけはボケるなと言われておりまして」と事務所の本気度をうかがわせた。相方の小澤慎一朗(27)も「踏み込んだ話をしていただいた」と神妙だった。

 よしもとの担当者は薬物について「芸人はカモにされやすい」と危機感を募らせる。覚せい剤取締法違反で逮捕された清原和博容疑者の事件が直接的な開催理由ではないとしたが、「ねじを締め直す意味もある」とは認めた。セミナーでは講師が同容疑者の例を示し注意を喚起した。

 セミナーでは女性が色仕掛けで薬物を勧めてくるハニートラップの危険性も指摘されたが、元ホストの伊地知は「百戦錬磨でやっておりますので」と対策に自信を見せた。小澤も「寝るのが好きなので…」と“覚せい”する必要がないことを強調した。

 ダウンタウンの松本人志がテレビ番組で提言した薬物検査の実施は、所属芸人の多さから「実施は難しい」(担当者)と否定的ながら、今後もセミナーは東京で予定。大阪でも検討するなど、危機管理を強めている。

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