仲間由紀恵 ママになっても放浪記

 女優・仲間由紀恵(36)が主演した舞台「放浪記」が31日、福岡・博多座で千秋楽を迎えた。故森光子さん(享年92)の当たり役を引き継いだ仲間は、昨年10月から4都市を巡って105公演を完走。カーテンコールでは感極まって涙を見せた。終演後には私生活での子づくり解禁を宣言し、「ママになることができたらステキですし、『放浪記』を続けられたらありがたいお話」と“永続再演”を見すえた。

 万雷の拍手を浴びると、こらえきれなくなった。座長らしくしっかりしようと涙封印を決めていたはずが、みるみるうちに瞳が潤んだ。昨年10月、東京での初日を皮切りに、大阪、名古屋、福岡で、計12万人を動員してたどり着いた千秋楽のカーテンコール。大役を演じきった仲間は「またいつの日か『放浪記』という作品に挑戦できる機会がありますよう、日々精進してまいります」と国民的作品との再会を誓った。

 ロングラン公演の地方巡業を初体験。外食続きで食事面は苦労したというが、酸素カプセルや岩盤浴で疲れた体をリフレッシュさせた。開演前には連日、キャストそろって心拍数を上げるトレーニングに取り組んだ結果、「風邪1つなく過ごせたので、このチームはみんなタフだったと思います」と誇らしげに胸を張った。

 3カ月半に及んだハードスケジュールは、“夫婦愛”にも支えられた。2014年9月に結婚した夫で俳優の田中哲司(49)は、昨年12月下旬の名古屋公演を観劇。「舞台がずっと立て込んでましたが、合間をぬって来てくれて、『すごく泣いた』って言ってました。すぐ泣くんですよ。1番楽しんだお客じゃないかな」とうれしそうに打ち明けた。

 普段はあまりプライベートの話題に触れないが、この日は大仕事を終えた開放感からかいつになく冗舌だった。子づくりについても「まだ計画も立てておりませんが、個人的には考えてもいいかな」と前向きにコメントした。再演を熱望する今作に、ママとして帰って来る日は遠くないかもしれない。

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