蛭子能収の初主演映画が6・4公開決定

着流し姿で緊張感あふれる殺陣を披露した蛭子能収
映画初主演で元ヤクザを演じ、歌手にも挑戦した蛭子能収
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 漫画家でタレント・蛭子能収(68)の初主演映画「任侠野郎」が6月4日から東京などで全国順次公開されることが14日、分かった。1980年代から舞台やテレビドラマ、映画で脇役として俳優のキャリアを積んできた蛭子だが、劇中でオリジナルの挿入歌を熱唱しており、スクリーンで本格的な“歌手デビュー”も果たすという異色作になっている。

 昨年10月の「京都国際映画祭2015」で制作発表が行われた同作は、日本テレビ放送網と吉本興業の共同制作。その全貌がついに明らかになった。

 蛭子は「元ヤクザが現在はクレープ屋を経営してるという設定で、義理が絡んで悪いヤクザの組織へ殴り込みをかけ、次々とやっつけてゆくという話です」と説明。「俺は役になりきって真剣にやってますよ。殺陣がすごい。ぜひそこを見て欲しい。もう笑うところがなかったです」と振り返る通り、本人のイメージとは真逆のシリアスな表情を貫く。

 また“歌手・蛭子”としては、荒木一郎の「いとしのマックス」を大胆にアレンジした曲が95年に企画物のCDに入り、テレビ番組やイベントでは美輪明宏の「ヨイトマケの唄」を歌ってきたが、オリジナル曲を歌うのは今回が初めてとなる。

 敵地へと殴り込みに行く高倉健に、助っ人の池部良が合流する「昭和残侠伝」シリーズの“道行き”にオマージュを捧げた、今作のクライマックスシーンで流れる“唐獅子牡丹”ばりの挿入歌はタイトルも映画と同じ「任侠野郎」(福田雄一作詞、牧戸太郎作曲)。不器用だが、ぼくとつした味わいがある蛭子の歌声にも注目だ。

 上映時間は69分。監督は日本テレビでバラエティー番組を演出してきた徳永清孝氏が務める。キャストは柳楽優弥、トリンドル玲奈、安田顕、大谷亮介、中尾明慶、やべきょうすけ、橋本マナミ、北原里英(NGT48)、大悟(千鳥)、橘ケンチ(EXILE)、佐藤二朗ら個性派が脇を固める。公開に先駆けて「島ぜんぶでおーきな祭 第8回沖縄国際映画祭」(4月21-24日)への出品と舞台挨拶を予定している。

 “役者開眼”の蛭子は「高倉健さんみたいな役ですが、自分でうまくできたとは思っていません」と謙虚に足元を見据えながら、「温かい目で『どんな映画になってるんだ?』と疑問に思いつつも映画を見に来て頂けたら、ありがたいです。よろしくお願い致します」と意欲的だ。

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