布袋らもD・ボウイさんを追悼
英国出身の世界的なロック歌手で、映画「戦場のメリークリスマス」(1983年)などで俳優としても活躍したデヴィッド・ボウイさんが10日、死去した。
ボウイさんは故大島渚監督の映画「戦場のメリークリスマス」で音楽家の坂本龍一(63)やタレントのビートたけし(68)と共演し、73~04年に7度の日本ツアーを行うなど日本と縁が深かった。
歌舞伎の影響も公言。京都の嵐山に持ち家があり、83年の来日会見では「旅行者としては15~16回、日本に来ている。今は日本人そのものに興味がある」と語っている。
73年のツアーで衣装を担当したデザイナーの山本寛斎氏(71)は「伝わってきたのは『いけいけ』精神。同性愛など男女のタブーも恐れなかった。彼しか表現し得ない世界を持っていた。普段の彼は妖艶な雰囲気はなく、普通の人」と回想。写真家の鋤田正義氏(77)は77年の名盤「英雄夢語り」のジャケットなど、長くボウイさんを撮影した。
96年に日本武道館で共演したギタリストの布袋寅泰(53)は、インスタグラムで「昨夜はずっとBlack Starを聴いていた。深く広がる音に身を委ね、この人を好きでよかった、と喜びに浸っていた。スターマンは今頃このロンドンの空に帰ってきているのだろうか」と追悼。坂本の元妻で歌手の矢野顕子(60)はツイッターで「かっこいいってこういうこと、の永久欠番ですね。一番心に残っているのは、幼かった娘をとても可愛がってくれ、六本木の街を肩車して歩くご機嫌な姿です」と故人にメッセージを送った。
