旧村上ファンドの元代表に強制調査

 「物言う株主」として知られた旧村上ファンドの村上世彰元代表(56)が特定銘柄の株価を変動させるなどの相場操縦をした疑いがあるとして、証券取引等監視委員会は25日、金融商品取引法違反容疑で、投資ファンド「C&Iホールディングス」(村上絢代表、東京)などの関係先を捜索し、強制調査に乗り出した。

 監視委は特定銘柄の株価の動きと押収した資料を分析し、株取引の実態を調べる。絢代表は村上元代表の長女。

 村上元代表は2006年にライブドア(現LDH)がニッポン放送株を大量取得するとの情報を聞き、インサイダー取引をしたとして逮捕、起訴。11年に懲役2年、執行猶予3年、罰金300万円、追徴金約11億4900万円の有罪判決が確定した。判決ではインサイダー取引で約30億円の利益を得たと指摘された。

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