号泣県議 自宅に報道陣で初公判欠席

 政務活動費を巡る不自然な支出が発覚し、詐欺などの罪に問われた“号泣県議”こと元兵庫県議の野々村竜太郎被告(49)=在宅起訴=の初公判が24日、神戸地裁で予定されていたが、同被告が欠席したため中止となった。開廷時間になっても同被告が現れず、法廷で弁護人が、被告が自宅周辺にマスコミがいてパニックを起こし、メールで欠席の意向を伝えてきたと説明。昨年の“号泣釈明会見”に続き、今度は法廷が失笑に包まれた。

 海外にも“号泣映像”が配信され、世界の冷笑を買ってから511日。野々村被告が今度は“法廷ドタキャン騒動”を起こした。

 開廷時間の午後3時を前に、法廷に不穏な空気が漂い始めた。この日、号泣会見以来、初めて“公の場”に現れる野々村被告の姿をキャッチしようと、神戸地裁を約300人の報道陣が完全包囲。傍聴席80席に対し605人が列を作った。しかし午後2時40分に2人の弁護人が出廷したが、野々村被告の姿は見当たらず…。

 そのまま開廷時間を迎え、佐茂剛裁判長が「被告が来ていませんね」と尋ねた。

 これに弁護人が「先週までは出廷するため打ち合わせを行っていたのですが」と釈明。しかしこの日、被告が午前6時50分ごろ自宅を出ようとしたところ、マスコミ関係者と鉢合わせしたといい「パニック状態になり、家を出られる状況ではなくなり、8時半ごろ、裁判を欠席したいというメールがありました」と説明した。

 弁護人によると、車で迎えにいくことなどを提案して出廷を促したが「精神的に法廷に出られる状況でないという強い意向」があったという。

 どよめきと失笑が起こり、報道陣が判決時のように一斉に“第1報”を入れるため廷外に走る一幕も。意見を求められた検察側は「出廷しない正当な理由はない」とぶ然。最後は裁判長が「いくら待っても、出廷しないのですね」と確認し「被告人が来ない以上、公判は開けない」と中止宣告した。

 昨年、カメラの前で大号泣しながら、その後は報道陣に囲まれるのを極度に嫌い、県議会庁舎から業務用エレベーターで脱出したこともある野々村被告。事後処理に追われた県議会職員を「メールでしか連絡が取れない」と困らせたが、あらゆる意味で、相変わらずのようだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス