山口組対策で摘発強化

 分裂の動きがある国内最大の指定暴力団「山口組」(総本部・神戸市灘区)に関して、警察庁の金高雅仁長官は3日の記者会見で「どのような事態が起ころうと市民生活の安全に万全を期し、暴力団の壊滅に向けた取り組みを一層推進する」と述べ、警戒と摘発強化を進めていると強調した。抗争情報については「現時点で具体的に把握していない」と説明した。

 篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体である弘道会(名古屋市)を管内に抱える愛知県警は同日、暴力団捜査の担当者集めた緊急会議を開催。桝田好一本部長は「暴力団壊滅のため、この機をとらえて大量摘発に努めてほしい」と取り締まり強化を指示した。

 山口組では8月下旬に分裂の動きが表面化。前組長の出身母体の山健組(神戸市中央区)など13団体の組長が絶縁や破門の処分を受けた。

 過去には1985年に分裂した一和会の組員が4代目組長を射殺し、大規模な抗争に発展。「山一抗争」と呼ばれ、市民も巻き込まれた。97年にナンバー2の幹部が射殺された事件では、現場近くにいた歯科医の男性が巻き添えで死亡した。

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