ＡＫＢ４８の４１枚目シングル（８月２６日発売）の選抜メンバーを決める「第７回選抜総選挙」の開票イベントが６日、福岡・ヤフオク！ドームで行われ、ＨＫＴ４８・指原莉乃（２２）が２年ぶりの１位に返り咲いた。２位は柏木由紀（２３）、前年覇者の渡辺麻友（２１）は３位だった。卒業を発表しているグループ総監督・高橋みなみ（２４）は自己最高の４位となり、卒業生の前田敦子（２３）から激励の花束を贈られた。

　本拠地の博多で“主役の座”を譲るわけにはいかなかった。過去最多１９万４０４９票を集め、速報首位から逃げ切りでのＶ奪還。２位が発表されるとＨＫＴの後輩と抱き合い号泣したが、２年ぶりに１位で名前を呼ばれると、涙を振り払うように両手で大きくガッツポーズを決めた。

　勝者の証である深紅のガウンをまとってのスピーチでは、「まさかこんなにすてきな景色を、もう一度見られるとは思ってませんでした」と歓喜の第１声。原点がヘタレキャラとあって、「私はブスで貧乳でいいところが少ない」と自虐を交えつつ、「奇跡の１回ではなく、評価されての１位だと思ってます。全国の落ちこぼれの皆さん、私の１位を自信に変えてください」と胸を張った。

　昨年２位からの逆襲を誓った今年の総選挙。開票場所がＨＫＴのおひざ元へ移ったが、『地の利』とされることには納得できなかった。スタッフのミスで首都圏の会場を押さえられなかったことを暴露し、「私たちがゴリ推しされてると言われるのが不本意」と不出馬も示唆。秋元康総合プロデューサー（５７）と話し合い、立候補受付最終日に出馬を決断。すったもんだの末に、最高の結果を勝ち取った。

　ＨＫＴでは宮脇咲良（１７）が７位となり、８０位以内には昨年の１３人を上回る１５人がランクイン。劇場支配人を兼任する指原が『エースを作る、打順を回す』と掲げてきた若手育成方針も、地元で大輪の花を咲かせた。

　「これからもっともっともっと最強の、落ちぶれてるわけではないＡＫＢを作っていきましょう！！」。力強い宣言で博多決戦を締めくくった女王には、Ｖ公約の『水着コンサート』という“大仕事”が待っている。