バレリーナのプリセツカヤさん死去

 ロシア・バレエの殿堂モスクワのボリショイ劇場で長年プリマを務め「20世紀最高のバレリーナ」と称されたマイヤ・プリセツカヤさんが2日、滞在先のドイツで心臓発作のため死去した。89歳だった。ロシア主要メディアが伝えた。

 1925年モスクワ生まれ。父がスターリンの粛清で処刑され、母は旧ソ連カザフ共和国に流刑となり、おじとおばの元で育った。18歳でボリショイ劇場に入団すると間もなく頭角を現した。一時出国を禁じられるなど共産党政権の圧力を受けながら、47年に主役を演じた「白鳥の湖」は世界的に称賛を浴びた。60年にプリマとなり「カルメン組曲」や「眠れる森の美女」「瀕死(ひんし)の白鳥」などで不動の名声を築いた。

 65歳でボリショイ劇場のソリストを退いたが、その後も各国で舞台に立ち続けたほか、振り付けや演出に取り組んだ。日本を「第二の故郷」と呼び約40回訪日、多数の公演を行った。日本バレエ界の発展にも貢献したとして11年秋に旭日中綬章受章が発表され、12年2月にモスクワで伝達式が行われた。

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