ローラ父、詐欺罪で有罪判決

 タレントのローラ(24)の父親で、バングラデシュに帰国中に診療を受けたと偽り海外療養費など約167万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われたジュリップ・エイエスエイ・アル被告(55)の判決公判が5日、東京地裁で開かれ、懲役2年6月、執行猶予4年(求刑2年6月)の有罪判決が言い渡された。

 判決公判は、ジュリップ被告の遅刻により、40分遅れでの開廷となった。係員は遅刻理由を「交通機関の乱れ」と説明。ジュリップ被告はマスクに、黒のコートにマフラー姿で入廷すると、そのままで判決を聴き入った。

 横山浩典裁判官からは「巧妙な手口で計画性があり悪質性が高い。保険制度の根幹を揺るがすもの」、「各犯行において弁償して、被害回復が図られている。反省の態度も示している」などと判決理由が述べられた。通訳されたジュリップ被告は終始うつむき気味。「判決の内容は分かりましたか?」と確認されると、無言で首を縦に数回振り、「分かりましたか?」と念押しされ、「はい」と小声で答えた。

 だが、閉廷間際に、男性通訳を介して、主文と執行猶予の意味を聞き直して、再度説明を受けた。すべてを把握した後に被告人席に戻って座ると、うなだれ失望感を漂わせた。

 判決によると、バングラデシュでデング熱の治療を受けたなどと、実在の病院名を用いた虚偽の書類を提出し、2007年6月から12年7月に海外療養費や保険金など約167万円を詐取した。

 1月30日の論告求刑公判後には、「大変申し訳ありませんでした」と謝罪したジュリップ被告。この日の閉廷後は、迎えの車に乗り込む際に、報道陣から「娘さんにはどう伝えますか?」と質問されたが、ノーコメントを貫いた。

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