尊厳死宣言の米女性死去…全世界で論議

 脳腫瘍で余命わずかと宣告され、「尊厳死」を選ぶと宣言していた米西部オレゴン州の女性ブリタニー・メイナードさん(29)が予告通り1日、自宅で医師から処方された薬を服用し死亡した。米メディアが2日報じた。

 メイナードさんが活動を支持していた尊厳死を推進するグループのスポークスマンは、メイナードさんが自宅の寝室で、家族ら愛する人たちの腕の中で穏やかに亡くなったと述べた。

 メイナードさんは亡くなる当日、交流サイト、フェイスブックのページに「愛する家族、友だちよさようなら。世界は美しいところ。旅はいつも私の最良の教師だった」などと書き込んだ。教育の修士号を持つメイナードさんはネパールの孤児院で勉強を教えるなど、世界中を精力的に旅していたという。

 メイナードさんは1月に脳腫瘍と診断され、4月に余命半年と宣告された。それまで住んでいたカリフォルニア州から、死を選ぶ末期患者に医師が薬剤を処方することが認められているオレゴン州に夫婦で転居。11月1日に尊厳死を実行すると公表し、国内外で「死ぬ権利」をめぐる論議を巻き起こした。

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