「声優のアイコ」昏睡強盗否認
「声優のアイコ」などと名乗る人物による連続強盗事件に絡み、昏睡(こんすい)強盗罪に問われた無職神いっき被告(30)は10日、東京地裁の初公判で「身に覚えはない」と起訴内容を否認、無罪を主張した。
神被告は短い前髪を結び、肩をいからせるようにして証言台に向かった。顔は青白く、声は低かった。
検察側は冒頭陳述で「(戸籍上は女性だが)普段は男性として日常生活を送っている。長髪のかつらに帽子、女性服を着て、駅で男性に声をかけ、居酒屋で飲酒した後、男性宅に行き、酎ハイに睡眠薬を入れて眠らせた」と指摘した。
神被告はいずれも睡眠薬を混ぜた酒を飲ませ、今年2月に杉並区で20代の男性から現金2万円と腕時計など(35万円相当)を盗んだとして起訴された。