嵐 10年ぶり「ピカンチ・ハーフ」

 11月にデビュー15周年を迎える嵐の主演映画「ピカ☆ンチ」シリーズのスピンオフ映画が製作されることが12日、分かった。2作目から10年ぶりとなる新作「ピカ☆★☆ンチ」(ピカンチ・ハーフ)は、続編ではなく“2・5作”という位置づけで、8月1日から31日まで東京・TOKYO DOME CITY HALLで限定上映される。07年の「黄色い涙」以来、4作目の主演映画で5人は “30代の青春”を“ゆるく”演じる。

 10年の時を経て「ピカ☆ンチ」シリーズが再び動き出す。15周年の記念イヤーでの製作を喜ぶ松本潤(30)は、「『3』だとハードルが上がる。2・5作という立ち位置でゆるく楽しめたら」と今月中旬から始まる撮影を見据えた。

 同シリーズは嵐の初主演映画として02年にスタート。八塩団地で暮らす高校生5人の青春を描いた1作目が人気となり、04年公開の2作目「ピカ☆☆ンチ」(ピカンチ・ダブル)は20代社会人となった5人を描いた。今作は10年ぶりに再会した30代の5人が家族や仕事の悩みにぶち当たる姿を描く。

 スピンオフ映画計画は4月ごろに決まり、今後、急ピッチで製作が進められる。過去2作では、嵐が主題歌を担当し、シングルとしてヒットしたが、今作では「主題歌は2・5作なのでない」(松本)。二宮和也(30)も「急に始まったのでゆるゆるです」と肩肘張らない映画作りを強調した。

 位置づけは2・5作でも、シリーズを通じたハチャメチャぶりは健在。二宮演じるタクマの“ビッグダディ”化や、松本演じるボンの、沖縄での運命の相手と出会い、略奪婚なども登場する。

 松本は「青春は終わっていない。シリーズ同様、笑えてせつない、感動できる作品にしたい」と意気込む。10年放送のフジテレビ系ドラマ「最後の約束」以来、4年ぶりとなる5人の演技が注目される。

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