Metis、親友・鈴木明子にエール

 列島の注目を集めるソチ五輪のフィギュアスケート女子が、日本時間19日深夜のショートプログラムからいよいよ熱戦の火ぶたを切る。日本代表の鈴木明子選手(28)へ向けて、親交の深いシンガー・ソングライターのMetis(29)が本紙を通じて激励メッセージを送った。ソチに向けて制作した“友情ソング”の存在と、今季限りでの引退を表明している鈴木選手から伝えられた決意の言葉を打ち明けた。

 Metisにとって「刺激し合える自慢の友達」だという鈴木選手から五輪開幕直前の1月、力強い決意がつづられたメールが届いた。「ソチにかけてる」。スケート人生の集大成を夢舞台で見せる覚悟が、短い言葉に集約されていた。

 「マジな感じだったので、私も絵文字も使わずマジメに返しました。『アッコちゃんらしく頑張って。いけるよ』って」

 2人の出会いは2008年、Metisのシングル曲「母賛歌」に感銘を受けた鈴木選手が、練習リンクで流したことがきっかけだった。対面すると誕生日が同じ3月28日である縁もあって、すぐに意気投合。Metisのミュージックビデオに鈴木選手が出演するなど、公私にわたって親交を深め、8位入賞となった10年のバンクーバー五輪は現地で応援した。

 Metisが昨年11月にリリースしたアルバム「Girls to Women」の収録曲「もっと遠く」は、次のステップに向かおうとする鈴木選手をイメージして作詞作曲した。「『聞くのがすごく楽しみ』ってメールが来たけど、感想はまだ…。ソチでも聞いてくれてたらいいな」と“友情ソング”に思いをはせた。

 「本人にはプレッシャーになるから言えませんでしたが、メダルを獲って帰ってきてほしい。ぜひ触らせて!!」。3月29日にはバースデーライブを控えており、「私にできるのは音楽だけなので、帰ってきたらライブで歌を届けてあげたい」と、メダリストとしての凱旋と誕生日のWお祝いができることを願っていた。

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