９日に投開票された東京都知事選で初当選した元厚生労働相の舛添要一氏（６５）は一夜明けた１０日朝、「大変重い責任を感じている。気を引き締めて頑張っていきたい」と抱負を語った。東京都選挙管理委員会はこの日、都知事選の確定投票率を４６・１４％と発表。舛添氏は２１１万２９７９票を獲得し、有効投票者数の４３・４％（小数点２位を四捨五入）を占めた。

　都の２０１４年度予算案は知事査定を経て、２月下旬の都議会に提案される。舛添氏はこれに関連し「査定では『舛添カラー』が出るような面を、少額だが公約に見合った形でやりたい」と述べ、１４年度予算案に選挙戦での公約を一部反映させる考えを示した。

　舛添氏は２１１万２９７９票を獲得。有効投票者数の４３・４％を占めた。前日弁連会長の宇都宮健児氏（６７）が９８万２５９４票で次点となり、２０・２％。元首相の細川護熙氏（７６）は９５万６０６３票で、１９・６％、元航空幕僚長の田母神俊雄氏（６５）は６１万８６５票で、１２・５％だった。

　舛添氏は選挙結果について「原発を徐々に無くしていこうという政策が評価されたものだと思っている」と分析。「私以外の候補に投票した方々が『舛添さんに任せてよかった』と思えるような都政をやらないといけない」と述べた。

　２時間ほどしか寝ていないという舛添氏だが、疲れた様子も見せず笑顔。「自信は」と問われ「全力を挙げて結果を出すしかない。厚労相時代の経験を生かしたい」と表情を引き締めた。

　夕方には国会内の自民党控室を訪れ、安倍晋三首相に支援の謝意を伝え、「アベノミクスで経済は上がり調子にあるので東京から経済をけん引する」と抱負を述べた。

　１１日に当選証書を受け取り、１２日に初登庁する。