細川氏&小泉氏“首相タッグ”は惨敗…

 猪瀬直樹前知事の辞職に伴う東京都知事選は9日投票、即日開票の結果、自民、公明両党が支援した元厚生労働相の舛添要一氏(65)が、小泉純一郎元首相(72)との「元首相タッグ」を組んだ細川護熙氏(76)、前日弁連会長の宇都宮健児氏(67)=共産、社民推薦=らを破り、初当選した。一方、惨敗に終わった細川氏は「準備期間が短く、脱原発を争点とさせない力が働いた」と悔しさをにじませた。

 「脱原発」を掲げた細川・小泉連合に最後まで風は吹かなかった。舛添氏の当確から約30分後に都内の選挙事務所に姿を見せた細川氏は「出馬への逡巡(しゅんじゅん)があり、準備期間が短かった」と険しい表情を浮かべた。

 細川氏が都知事選出馬を正式表明したのは告示前夜の1月22日。前半に選挙参謀を務めていた元衆院議員の馬渡龍治事務局長が退任するなどトラブルもあった。小泉氏との「元首相タッグ」で大きな注目を集めたが、出足の遅れは取り戻せなかった。

 自身が最大の争点としていた「脱原発」について「争点とさせない力が働いた。とにかく争点隠し、論点隠しがかなり露骨に行われた」と不満を漏らし、会見の後半では「(争点隠しをしたのは)日本のマスメディアだと思います」と話した。

 ただ、自身の主張はある程度受け入れられたと考えているようで「脱原発へあらためて灯をともすという大きな役割は果たしたと考えています」と自信を見せた。

 一方、不発のまま「小泉劇場」に幕を下ろした小泉氏は事務所に姿を見せなかったが、「原発ゼロの国づくりに向けて微力ですが力を尽くします」との直筆メッセージを寄せた。8日夜の最後の街頭演説で「原発なしの社会をつくるため、まだまだ一緒に頑張る」と宣言。この日、細川氏は国政への進出は否定したが、「元首相タッグ」の「脱原発」活動はまだまだ続きそうだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス