水谷豊、モスクワ国際映画祭で手応え

 主演映画「少年H」(8月10日公開)を引っさげて「第35回モスクワ国際映画祭」に参加した俳優・水谷豊(60)が28日までにデイリースポーツの取材に応じ、「思いは国を超えるものだと感じました」と喜びを語った。

 関係者は海外へ積極的に同作のセールスをかける意向で、映画祭をきっかけに「少年H」は世界へ羽ばたくことになりそうだ。

 水谷は初のモスクワ訪問で「少年H」が世界に通じる作品であることを確信した。

 27日未明に終わった公式上映後には、地元ファンからサインや握手を求められた。「日本の戦争を題材にした作品ですし、どう受け入れられるかなと思ってたけど、興奮して話しかけたりしてくれました。家族への思い、平和への思いっていうのは国を超えるものだと感じました」と手ごたえを口にした。

 水谷の気持ちに呼応するかのように「少年H」は特別作品賞を受賞。作品に込められた思いは世界共通だと肌で感じた。「日本の作品を(海外に)持って行くのも大事なことですね」。足を一歩踏み出したからこそ分かることもあった。

 外国でも理解されるということが分かり、積極的な海外セールスも展開されることになった。これまでは関係者の間でも国内向けの作品という意識だったが、映画祭がきっかけで「少年H」が世界に発信されることになりそうだ。

 27日には水谷と妻で女優の伊藤蘭(58)がそろってロシア国営放送の映画祭特集番組に出演。水谷は「こんなに人や街が僕らを受け入れてくれるとは思わなかった」と予想を上回る歓迎ぶりを喜んだ。番組では「西の方(神戸)の言葉で演じるんですが、ちゃんとできないと地元の方はとても嫌がるので、何とか頑張りました」と神戸弁に苦労したエピソードを披露し、笑いを誘った。

 この日は映画祭関係者の計らいでモスクワ市内にあるボリショイ劇場を夫婦で見学。大統領府・クレムリン宮殿前の赤の広場も訪れた水谷は「一生入れないような所にも入れてもらった。心の財産になります」。伊藤も「予想を超えてモスクワの方に認めて頂きました」とハラショー(ロシア語で素晴らしいの意)な経験に感謝した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス