優子、まさかの2位「涙の一つもない」
「AKB総選挙」(8日、日産スタジアム)
大島優子(24)の連覇はならなかった。
5月22日に行われた速報発表で3位にとどまり、逆転を期待されたものの、最後まで指原莉乃をとらえることはできず2位に終わった。笑顔でステージに立った大島は「こんなにおなかを抱えて笑ってしまう総選挙は初めてです」と穏やかな表情で“敗戦の弁”を述べた。
また5位となった篠田麻里子(27)が、7月20日に行われるAKBの福岡・ヤフオクドームでのコンサートを最後にAKBを卒業することを発表した。
まさか指原が連覇の壁になるとは思わなかった。逆転できなかった悔しさよりも笑いの方がこみ上げてきた。2位発表の直前、立ち上がって指原の方を見つめた大島は、自身の名前が呼ばれると、柔らかい笑みをたたえ、ゆっくりした足取りでステージに向かった。
開口一番、「いやー、涙の一つもない。なんでしょうかね。おなかを抱えて笑ってしまう総選挙は初めてです」と拍子抜けしたように笑った。さらに昨年の総選挙のステージで「私を踏み台にしてほしい」と話したことを引き合いに出し、「踏み台にしてほしいと思ったのは、(指原とは)違う人だったんですけど」と続けた。悔しさは一切見せなかった。
“神7”と呼ばれた選抜常連メンバーに、速報発表時点で強烈な“逆風”が吹いた。大島も例外ではない。誰もが1位発進と信じて疑わなかったがまさかの3位。それでも発表後、1位発進となった指原莉乃(20)に対し「面白いよ」というメールを送った。総選挙を「お祭り」と言い切り、“世代交代”の現象自体をも心底楽しんでいた。
ステージで若手メンバーが自己主張しない時は苦言を呈するなど、常にAKBのことを優先して考えてきた。初めて前田以外のメンバーにセンターを譲っても、「私がセンターにならないこともAKBにとっていいことなのかなと思って穏やかな気持ちでいられます」と晴れやかな表情。「新しいAKBがすごく楽しみです。どんなコミカルグループになるのか」。5度目を迎えた選抜総選挙。涙、涙のイベントを大島が笑いに変えてみせた。
