福山雅治、夢のカンヌへ弾丸ツアー
歌手で俳優の福山雅治(44)が17日、フランス・カンヌで開催中の「第66回カンヌ国際映画祭」に出席するため、成田空港から出発した。同映画祭のコンペティション部門に選ばれた主演映画「そして父になる」(10月5日公開)の公式上映(18日夜=日本時間19日早朝)に合わせての渡仏。フジテレビ系の主演ドラマ「ガリレオ」(月曜、後9・00)の収録の合間を縫っての強行日程だが、念願の国際舞台に向け意気揚々と旅立った。
待ってろよ、世界‐。福山が夢の国際舞台初登場に向けて飛び立った。グレーのジャケットにTシャツ、黒のパンツというラフないでたちは、普段の移動と変わらない、空港での一幕だが、目的地は審査委員長のスティーブン・スピルバーグ監督(66)を筆頭に、世界のスターが待ち受けるカンヌだ。「行ってきます」。短い一言に、決意をみなぎらせた。
傍らには心強い相棒が。「そして‐」の共演者で友人でもあるタレントのリリー・フランキー(49)も同便で出発。搭乗口では待ち受けるカメラマンの多さに一瞬戸惑った様子の福山だったが、リリーが「(2人が)付き合ってるみたいだね」とボケると、いつもの笑顔を取り戻した。現地では慣れない海外プレス対応も必要になるだけに、信頼するパートナーは心強い存在になりそうだ。
ついに念願の国際舞台に立つ福山だが、実はギリギリまで参加は微妙な状況だった。現在、フジテレビ系の主演ドラマ「ガリレオ」(月曜、後9・00)の収録が佳境に入っており、当初はスケジュールが空けられない可能性もあった。結局やり繰りはしたものの、出発前日の16日も深夜まで収録を行っていたほど。出品が決まった際には「何とか晴れの舞台に立ってみたいです」と熱望していたが、とんぼ返りの強行日程で夢をかなえる。
映画は6年間育てた息子が病院内で取り違えられた、別の夫婦の子供だったと判明し、苦悩する2つの家族を描く。福山は妻役の女優・尾野真千子(31)、是枝裕和監督(50)らと18日夜(日本時間19日午前5時)からの公式上映に出席する。是枝監督はカンヌの常連でもあり、唯一の日本人審査員・河瀬直美監督(43)は尾野の恩師ともいえる存在。賞の期待も高まっている。
