小津映画 再び世界へ!三大映画祭を制覇

 日本の名匠、故・小津安二郎監督が世界の三大映画祭を“制覇”する。10日、松竹が「小津安二郎生誕110年・没後50年記念プロジェクト」を発表し、今年2月のベルリン国際映画祭での「東京物語」(1953年)上映に続き、5月にカンヌ国際映画祭で「秋刀魚の味」(62年)、8月にベネチア国際映画祭で「彼岸花」(58年)が上映されることが決まった。国内でも全作品上映や書籍が出版され、小津イヤーを盛り上げる。

 日本が誇る小津監督の名作が、生誕110年・没後50年の節目の年に、再び世界に発信される。

 皮切りとなったのは今年2月のベルリン国際映画祭。小津監督の代表作「東京物語」が記念上映された。同作は2012年の英国映画協会調査で、世界358人の映画監督の投票による「世界映画史上ベスト作品」の第1位に輝くなど、小津作品が海外でも高い評価を得ていることを示す。

 ベルリンに続き5月23日にはカンヌ国際映画祭で「秋刀魚の味」が、さらに8月のベネチア国際映画祭では「彼岸花」の上映も決定。同じ年に同監督の作品が三大映画祭で上映されるのは極めてまれ。国内でも11月23~13年1月13日まで、東京・神保町シアターで小津作品の全作特集上映が行われる。

 映画祭で上映されるのは色彩を公開当時と同じものに調整し、キズなどを修正した「デジタルリマスター版」。松竹は、プロジェクトの一環として、映画祭の上映3作などカラー4作品をデジタル修復し、フィルムの保存環境を整えるなど、名作の長期保存にも力を入れるという。

 また、小津監督の脚本制作過程に迫った書籍「蓼科日記 抄」の発売も決定。脚本家・野田高梧さん(故人)が長野県・蓼科の山荘「雲呼荘」で小津監督とともに執筆した日々をつづった日記から、脚本にかかわる部分を抜粋したもので、貴重な資料の公開となる。

 ほかにも女優・中井貴惠(55)による朗読会や舞台版「東京物語」(7月13~21日、京都南座)の上演など記念事業が続々。松竹の迫本淳一社長(60)は「偉大な足跡を未来につなげていけるようにしたい」と小津魂が継承されることを望んでいた。

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