猿翁、病院抜け出し新・歌舞伎座へ

 肺炎のため名古屋・御園座の3月公演を休演し、都内の病院に入院中だった市川猿翁(73)が28日、東京・歌舞伎座の「古式顔寄せ手打式」に姿をみせた。

 公の場に登場するのは1月26日の大阪・松竹座の千秋楽公演以来約2カ月ぶり。体調が心配されていたが、歌舞伎俳優、劇場関係者ら210人が勢ぞろいした舞台の中央で、関係者に支えられながらも健在をアピールした。

 幕が上がった瞬間、場内にどよめきが起こった。歌舞伎俳優174人に加え、興行主の松竹関係者、音楽演奏者ら210人が一堂に会した、壮観の舞台。その中央に、入院が伝えられていた市川猿翁の姿があった。

 この日は、4月2日のこけら落とし公演に向けて、手締めを行う儀式。肺炎のため、3月の御園座公演を休演して入院中だった猿翁だが、いてもたってもいられなかったのだろう。関係者は「退院したとは聞いてませんので、病院から来られたようです」と明かした。

 約2カ月ぶりの公の場では、体調面が考慮され、1人だけ用意されたイスに座り、補助役の黒子も後ろに付き添った。すぐ後ろの列にいた息子の市川中車(47)は、そんな父の様子をじっと見守った。さらに中車の後方には孫の市川團子(9)の姿もあった。

 親子三代の、新しい歌舞伎座でのそろい踏み。「親子三代で新しい歌舞伎座の舞台に立つという目標を達成できて、本人は喜んでいました」。関係者は猿翁の喜びを代弁した。

 手締めを終え、一門の市川右近(49)、市川月乃助(44)に担がれ車に乗り込む際には、集まったファンから「澤瀉屋(おもだかや)~!」との掛け声が飛び、車の窓を開け手を振って応えた猿翁。「自分も、この舞台に出演したい」。そう関係者に話すなど、「歌舞伎の殿堂」の舞台を踏んだことで、猿翁の復帰への意欲はますます高まったようだ。

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