猿之助 悲壮「失敗したら役者やめる」

 歌舞伎俳優の市川猿之助(38)が13日、都内で、「スーパー歌舞伎2(セカンド)『空ヲ刻ム者‐若き仏師の物語‐』」(新橋演舞場は3月5~29日、大阪・松竹座は4月5~20日)の製作発表に登場した。先代・猿之助の市川猿翁(74)が築き上げたスーパー歌舞伎を受け継ぐ大作で「継承してさらに進めて超えるものを作りたい。失敗したら役者をやめる覚悟」と並々ならぬ意気込みを語った。

 先代の魂を継承し、さらに進化させる。猿之助は「伯父(猿翁)も大賛成で『いいね』と言ってくれた。長年の夢。スーパー歌舞伎を超えるものを作っていきたい」と、新たな伝説作りに自信をのぞかせた。

 先代・猿之助が1986年に始めた現代風歌舞伎である、スーパー歌舞伎。もちろん、名物となっている大立ち回りや宙乗り、早替わりは今回も盛り込まれる。

 さらに、スーパー歌舞伎第2章というべき今作のカギを握るのは、これまでスーパー歌舞伎を彩ってきた市川右近(50)、市川笑也(54)ら歌舞伎俳優とともに“参戦”する、今回が歌舞伎デビューとなる佐々木蔵之介(45)ら現代劇の俳優の存在だ。

 舞台で共演した猿之助から「『歌舞伎もいける!』と直感した」とオファーを受けた佐々木は「ぶっちゃけ、ビビってます。覚悟は決めています。白塗りから始めます」と“本音”を漏らし、会場を沸かせた。本番では宙乗りにも挑戦する予定で、「すべては未知との遭遇。新鮮です。高いところも大丈夫」とやる気をみなぎらせた。

 現代劇の俳優との融合で、どんな化学反応を見せるのか、「スーパー歌舞伎2」に注目だ。

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