ティーナ・カリーナ 新曲も関西弁
昨年の日本レコード大賞新人賞を受賞した、シンガー・ソングライターのティーナ・カリーナ(27)が14日、大阪市の阪急うめだホールで「フルプレミアムライブ~KIZUNA~」を行った。
デビューシングル「あんた」に続く2枚目のシングルも関西弁ラブソングになることを発表。新曲「あかん」(5月29日発売)を“原点の地”で初披露し、関西弁ラブソングの大ブレークを誓った。
昨年2月まで6年半、阪急百貨店のデパ地下販売員として務めた“心のふるさと”での2度目の凱旋公演となった。満員の客席を前に「『もう終わり?』と思うぐらいのライブにします」と熱唱を宣言。5月に第2弾シングルを関西弁ラブソング「あかん」を発売すると発表した。「地元、大阪のファンにどうしても一番に聞いてほしくて」と話すと、会場のファン400人は割れんばかりの拍手を送った。
デビューシングルの「あんた」が、関西圏で人気がジワジワと上昇し、全国区へ。恋愛に思い悩む女性の姿を関西弁でつづり、多くの共感を得た。この日、初披露した新曲も、この恋に進んだらだめと悩む女性を描いている。
ともに自身の実体験から生まれたといい、「『あかん』は『好きになった人が実は相手がいた。なんで相手がいるって今言うの』という内容。なかなか明るい歌が書けなくて」と笑うが、「こんな(辛い)恋愛をしている人は、多いんじゃないかな」と話した。
「あんた」は、読売テレビ開局55周年記念ドラマ「泣いたらアカンで通天閣」(関西ローカル/25日~27日深夜0・28)に決定。同ドラマでは、“女優デビュー”も果たすなど、活躍の舞台は着実に広がっている。
昨年3月、26年間生まれ育った大阪を離れ、所属事務所のある仙台市に移住、「プロとして生きていく」覚悟ができた。ライブ前、「リハではいろいろ思い出して泣きそうになった。今までお世話になった阪急(百貨店)からの卒業式みたい」と話したが、老若男女400人の前で、圧倒的な歌唱力を披露し、ライブ後の顔は充実感であふれていた。第2弾となる関西弁悲恋歌「あかん」で、さらなるステップを目指す。
