「丸源ビル」社長 6億円脱税か
東京・銀座などに「丸源ビル」で知られる貸しビルを所有する会社社長の男性(81)が、経営していた会社「東京商事」(清算)の法人税約6億円を脱税した疑いがあるとして、東京地検特捜部が5日にも法人税法違反容疑で本格捜査に乗り出す方針を固めたことが4日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、男性は不動産の減価償却に伴う評価損を、不正に計上するなどして東京商事の売り上げの一部を除外し、3年間に法人所得計約16億円を隠し、法人税約6億円を免れた疑いが持たれている。
男性は1997~2003年には米経済誌フォーブス日本版に日本の億万長者の一人として取り上げられ「家賃収入は年間推定約100億円」と紹介されていた。共同通信の取材に「税金対策はしているが、合法的にやっており、脱税ではない」と話している。
