ＡＫＢ４８の河西智美（２１）が１７日、ＡＫＢからの卒業を東京ドームシティホールで行われた「ＡＫＢ４８紅白対抗歌合戦」のステージ上で発表した。河西は２６日発売のソロデビュー曲「まさか」の歌唱前に「私、河西智美はＡＫＢを卒業します」と報告。「自分の力でやっていきたい」と、前を向いた。ダンス＆ボーカルグループ・ＤＡ　ＰＵＭＰのＩＳＳＡ（３３）との交際報道の責任をとりＡＫＢ脱退を発表した増田有華（２１）は、このステージでＡＫＢとしての活動を終了させた。

　ソロデビューシングルのタイトル通り「まさか」の卒業表明となった。「永遠プレッシャー」の歌唱直前、１人でステージに立った河西は「私から、まさかのお知らせがあります」と切り出し「私、河西智美はＡＫＢを卒業します！」。２０００人のファンで埋まった会場は「ええ～っ！！」という驚きに包まれた。

　「ソロデビューが決まってから、歌手としての道を歩んでいきたいと思った」。どよめくファンに対し、ゆっくりと説明した。「１４歳のころからＡＫＢに入り、たくさんのことを学ばせてもらいました。ソロデビューが決まって、自分の力でやって、たくさんの人に歌を届けていきたいと思った」と続けた。

　０６年にＡＫＢ２期生として加入後、選抜メンバーの常連として活躍してきた。転機となったのは、今春行われたメンバーが競馬のＧ１レースを予想する「ガチ馬」。万馬券を２回的中させてぶっち切りで優勝し、単独ＣＭ出演だけでなく念願のソロデビューのご褒美もついてきた。夢がかなったことにより“独立”への思いは強くなった。

　この日の発表はメンバーにも知らされていなかった。予定された曲目の中に「まさか」は入っておらず、リハーサルでも歌唱しなかった。最後のあいさつで、総監督の高橋みなみ（２１）は「（舞台）袖で聞いて、とても驚いていました」と、驚きを隠せなかった。

　卒業日は未定　卒業の日は未定だが、この日は同期として支え合ってきた増田の、ＡＫＢとしての最後の日。先月の佐藤夏希（２２）、増田…２期生のＡＫＢからの卒業、脱退が相次ぐ。絶対エース・前田敦子（２１）が卒業した２０１２年も残り１４日、世代交代の年を象徴する「まさか」の発表となった。