野田首相10カ所遊説「国を前に」 

 多くの党が乱立した異例の選挙戦は15日、最終日を迎えた。

 民主党代表の野田佳彦首相(55)は、埼玉・JR大宮駅東口で“最後のお願い”を行った。

 都内9カ所を遊説後に大宮に駆けつけた首相は「失われた20年に戻らないために、この国を前に進めていこうではありませんか」と選挙戦中、繰り返してきた言葉で聴衆に訴えかけた。

 民主党の惨敗が伝えられる中、米国の元プロボクサー、モハメド・アリが逆転勝利した「キンシャサの奇跡」(74年)にたとえていた首相。最終日も、「後半部分で訴求力のあることができた」と強調。政権を失った際の自身の進退については、「コメントする段階ではありません」と言葉を濁した。

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