吉永小百合、北海道で子役たちと熱演

 女優・吉永小百合(67)が2日、北海道・利尻島で、116本目の出演作となる主演映画「北のカナリアたち」(阪本順治監督、11月3日公開)の撮影を公開し、作品のカギを握る6人の新人子役と熱演を披露した。

 「子どもができるのがうれしい」と、愛情を注ぐ子役たちには積極的に演技や人生の心得を指南。北の最果てに開校した「小百合教室」から、小さなカナリアたちが大きく羽ばたこうとしている。

 利尻島を代表する高山植物・エゾカンゾウが咲く北の草原に、“小百合先生”と6人の生徒の歌声が響き渡った。

 吉永は、物語のカギとなる美しい歌声を条件に、3100人の中から選ばれた6人と、5月から毎週末に行われた演技レッスンに欠かさず参加し、交流を深めてきた。

 物語は吉永演じる小学校教師・はるがある事故をきっかけに、北海道のある島を追われることから始まる。しかし20年後、宮崎あおい(26)、森山未來(27)らが演じる生徒6人と再会し、事故の真実が明かされていく。

 昨年12月から2カ月にわたる冬場には主に20年後の姿が撮影されたが、1日から吉永が合流した今回の夏シーンでは、念願だった子役たちとの本格撮影が始まった。かわいい“カナリア”たちとの共演に吉永は、自身を役柄の「はる先生」と呼ばせ、子どもたちをリラックスさせ、自然な演技を導き出した。

 過去共演した多くの子役とも、役柄を超えたつながりも築いてきた。「私は子どもがいないけど、作品の中で子どもができて、母の日にプレゼントをくれたりするのがうれしい」と吉永。08年の主演映画「母べえ」で娘役だった佐藤未来(14)とは、現在でも一緒に出掛けるなど交流を続けている。

 活力あふれる子役との共演には鍛錬も欠かさない。高さ20メートルの煙突から少年を抱いて下りるシーンのため、腕立て伏せ毎日30回を自身に課し、「アクションが多い。最も得意な分野」と笑う。

 6人の“子ども”の未来には「どんな道を進むか分からないけれど、映画に出たことを糧にしてすくすく育って欲しい」。真剣に演技に取り組む子どもたちへ、師として母として、あたたかいまなざしを向けていた。

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